震災から一ヶ月以上過ぎま... 投稿者:りょう 投稿日:2011/04/27(Wed) 16:14 No.1899
丸山様、いつも励ましのメッセージをいただき、ありがとうございます。
私の住んでいる宮城県には「フカヒレ」などで有名な気仙沼という漁港があり、 このたびの震災で壊滅的なダメージを受けました。 この街には結成18年になる小中学生で構成される「THE SWING DOLPHINS」というジャズオーケストラがあります。 津波は、子供達の楽器・譜面・練習会場をすべて流しつくしました。 その状況を、「DOLPHINS」の関係者から聞いて、私達は、仲間に連絡しあいながら、使わなくなった楽器を集めて送ることにしました。 支援の輪は広がり、子供達に日本アームストロング協会を通じて、ニューオリンズから多大な支援がありました。 なんでも2005年のニューオリンズのハリケーン“カトリーナ”以来、日本アームストロング協会が、ニューオリンズに行なってきた義援活動のお返しだそうです。 そして、先日の24日(日)には気仙沼総合体育館(現在避難所でもあります)での演奏会が実現しました。 私達も、仲間を通じて全国から集まった楽器を持って、当日現地に入りました。
気仙沼の街並みを見て、言葉を失いました。自然ってむごいことをするなぁ、と正直思いました。 それでも子供達の演奏は、自らの大変な状況を乗り越えるかのような、元気で立派なものでした。 海は、気仙沼の方達にとてつもない苦しみをもたらしているのに... 子供達はジャズナンバーとともに、「われは海の子」を演奏したのです。 そして、子供達の音に乗せて、被災者の方々は歌いはじめました。 「それでも僕達は海の子です!」という強烈なメッセージです。 ただただ、胸が締め付けられる思いでした。
現在、気仙沼以外にも、どのような形で息の長い支援ができるかを、仲間達と話し合っています。 できることはかぎられますが、ちょっとだけでも、笑顔になってくれるようなことを、 引き続き考えていきたいと思っています。
Re: 震災から一ヶ月以上過... - 丸山繁雄 2011/04/29(Fri) 00:43 No.1900 亮ちゃん、ご投稿ありがとうございます。 当方、個人的に多忙を極めていて思うように復興支援とは行かない毎日です。心苦しく思っております。 気仙沼の子供たち、彼らの「われは海の子」目頭が熱くなるお話しです。 その場にいたなら、私などは声を上げて泣いていたことと思います。
被災者の皆様の前で、私如きが安易にこんなことは言い難いのですが、私たちの敵は海ではないはずです。 私たちは太古の時代に海から生まれた生命体の末裔です。海を目にする時の、私たちのあの何とも言えぬ幸福な気持ちは、私たちの根源的なふるさとが、実は海にあることを物語っています。 皆海から生まれ、生きて、やがてその生命を終えて、実は海に帰っていくのです。 明日にも投函される今年の誕生月ライブ「Annual Live」のご挨拶文にも書かせて頂いたのですが、畢竟、人間は自然が許してくれている間のみ、つかの間の生命活動を営んでいるに過ぎないのだと思います。 私たちは海から生まれましたが、海はいとも簡単に人の生命を奪います。 自然の懐に抱かれて生きるということは、そういう厳しさを含めてのことだと思っております。 だからこそ、「われは海の子」なのです。 子供たちにも、その曲を指導した先生にも、心から賛辞を送りたいと思います。
私たち人間誰しもが、運命的に、今この瞬間にも、また3秒後にも、5秒後にも、いつどの瞬間にもその生命を終えていても何の不思議もない存在です。 だからこそ、生きている瞬間、瞬間が大切なのだと、改めて銘じております。 よいお話しをありがとうございます。 明日からまた、勇気を持って生きつづける糧をいただいた気持ちです。 感謝申し上げます。
丸山繁雄
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